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白亜紀　虫入り　ビルマ琥珀　ヤゴを思わせる不明昆虫（バーマイト　昆虫　化石）

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約1億年前（98.89+/-0.62 Ma）に起源をもつ、恐竜時代のビルマ琥珀（バーマイト）の虫入りです。

体長0.7ｍｍの目（オーダー）不明の昆虫幼生が含まれています。当初厚みのある琥珀で（最後の参考画像参照）、甲虫が目的だったのですが、それにごく近くの内部にヤゴを思わせる形態の昆虫が含まれていることに気がつき、甲虫はあきらめて削ることにしました。薄片になり背腹とも明瞭になってみると、やはりヤゴに類似しているのですが触角が長く、体長に匹敵するくらいあります。さすがに現代とは大きく異なることがある1億年前のタクソンとはいえ、トンボの概念を超えているのでヤゴではなかろうという考えに至っています。不完全変態群の目だとは思いますがなんなのか現時点で見当がつきません（調べてみると過去に2度同じタイプの幼虫がやはりヤゴとして販売されていたのを見つけましたが、マーケットの同定はあてにならないことが多いです）。同定はつかないものの珍品であることは間違いなく高次分類群レベルで未知のものに興味のある方にはお勧めします。

虫の拡大画像はいずれも9倍のルーペとスマホカメラのみで撮影しています。簡易な方法でこの程度までは見えますが、とても微小ですのでご注意ください（双眼実体顕微鏡での観察をお勧めします）。

琥珀の大きさ：27.2ｘ19.6ｘ2.4ｍｍ
＃7904

画像1～3：腹面
画像4：背面
画像5：自然光・白背景
画像6：透過光（赤丸がヤゴ様昆虫の位置）
画像7：自然光・手のひら
画像8：自然光・白タイル背景
画像9：自然光・黒背景での蛍光反応
画像10：UVライト（375nm）照射時の蛍光反応
画像11（参考画像）：研磨前の琥珀です。画像6と同じ条件での撮影ですが、琥珀に4倍程度厚みがあったためこちらでは黄色く色づいています。